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契約アンペアの下げ方——電気の基本料金を安くする手順と注意点

契約アンペアの下げ方——電気の基本料金を安くする手順と注意点

電気代の見直しというと、使い方の工夫や電力会社の切り替えが話題になります。ただ、使用量にかかわらず毎月かかっている部分があります。基本料金です。

この基本料金は、契約アンペアによって決まっています。実際の使い方に対して契約が大きすぎる場合、下げるだけで支出が減ります。

契約アンペアで基本料金が決まるプランでは、10A下げるごとに年間約3,700円が固定的に減ります。判断の基準は使用量ではなく、大きな電力を同時に使う場面があるかどうかです。

基本料金はアンペアで階段状に決まる

東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bを例にとると、基本料金は契約アンペアごとに設定されています。10Aごとに一定額が加算される階段状の構造です。

この方式では、契約アンペアを1段階下げれば、その分の基本料金がまるごと消えます。電気を使っても使わなくても発生する部分なので、削減効果は毎月続きます。

契約アンペア想定される世帯
20A単身・在宅時間が短い
30A単身〜2人・家電が少なめ
40A2〜3人・エアコン複数台
50A以上4人以上・IH・大型家電が多い

多いのは、入居時に設定された契約を一度も見直していないケースです。前の住人の使い方に合わせた契約がそのまま引き継がれていることもあります。

下げられるかは「同時に使う量」で決まる

契約アンペアは、月の使用量ではなく瞬間的な使用電力の上限を意味します。したがって判断の基準は、電気をどれだけ使ったかではなく、いつ何を同時に使うかです。

家庭内で消費電力が大きい機器は限られています。

機器おおよその消費電力
エアコン(立ち上がり時)500〜1500W
電子レンジ1000〜1500W
ドライヤー1000〜1200W
電気ケトル1000〜1300W
IHクッキングヒーター1400〜3000W
炊飯器(炊飯時)300〜1300W

100Vの場合、1000Wは10Aに相当します。つまりドライヤーと電子レンジを同時に使えば、それだけで20A前後を占めることになります。

朝の時間帯にドライヤーと電子レンジと炊飯器が重なるなら、契約を下げるとブレーカーが落ちる可能性が高くなります。逆に、こうした重なりがない生活であれば、下げても支障は出ません。

手順と注意点

判断から手続きまでは次の流れになります。

  1. 検針票やマイページで現在の契約アンペアを確認する——基本料金の欄に記載があります
  2. 大きな電力を使う機器を書き出す——エアコン、電子レンジ、ドライヤー、IH、電気ケトルなど
  3. 同時に使う時間帯を確認する——朝と夕方に重なりがないかを見ます
  4. 合計が下げた後の容量に収まるか計算する——1000W=10Aで換算します
  5. 電力会社に変更を申し込む——多くはウェブから手続きできます

注意点もあります。契約アンペアの変更は通常無料ですが、アンペアブレーカーの取り替え工事が必要な場合は工事費の負担が生じることがあります。工事には立ち会いが必要です。

また、電気の契約は年間契約が基本とされており、変更後は一定期間再変更できない扱いが一般的です。下げたあとで生活が変わると、しばらく戻せない可能性があります。集合住宅では、管理者の承諾が求められる場合もあります。

なお、すべてのプランが契約アンペアで基本料金を決めているわけではありません。基本料金が定額のプランや、最低料金制を採用している地域もあります。自分の契約がどの方式かを先に確認してください※1。

下げすぎた場合の対処

もし下げた後にブレーカーが落ちるようになった場合、まずは使い方の調整で対応できるか試す価値があります。

朝のドライヤーと電子レンジをずらす、炊飯を予約にして時間帯を分散する、エアコンの立ち上がりと調理を重ねない。この程度の調整で収まるなら、下げた分の削減は維持できます。

調整が生活の負担になるようであれば、元に戻すのが妥当です。年間数千円のために毎朝気を使うのは、割に合わない場面もあります。

まとめ

契約アンペアは、使用量にかかわらず毎月かかる基本料金を直接決めています。1段階下げれば年間で数千円規模の削減になり、その効果は毎月続きます。

判断の基準は月の使用量ではなく、大きな電力を同時に使う場面があるかどうかです。朝と夕方の重なりを確認し、収まるようなら下げる。手続き自体は多くの場合ウェブから完結します。まずは検針票で今の契約を確認してみてください。

参考文献・出典

※1 : 「ご契約アンペアの選び方」 |東京電力エナジーパートナー株式会社
https://www.tepco.co.jp/ep/private/ampere2/ampere02.html

※2 : 「従量電灯B・C|電気料金プラン」 |東京電力エナジーパートナー株式会社
https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/old01.html

よくある質問

契約アンペアを下げるといくら安くなりますか?

従量電灯Bのように契約アンペアで基本料金が決まるプランでは、10A下げるごとに月額で300円強、年間では約3,700円ほど下がります。使用量にかかわらず毎月かかる部分なので、下げた分はそのまま固定費の削減になります。

アンペアを下げるとブレーカーが落ちやすくなりませんか?

同時に使う電力の合計が契約容量を超えると落ちます。判断の目安は、消費電力の大きい機器を同時に使う場面があるかどうかです。エアコン、電子レンジ、ドライヤー、電気ケトル、IHはいずれも1000W前後かそれ以上を使うため、これらが重なる時間帯があるかを確認します。

変更に費用や制約はありますか?

通常は費用がかかりませんが、アンペアブレーカーの取り替え工事が必要な場合は工事費の負担が生じることがあります。また電気の契約は年間契約が基本のため、変更後は一定期間再変更できない扱いが一般的です。集合住宅では管理者の承諾が必要になる場合もあります。