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スマホ料金の見直し手順——「なんとなく大手のまま」を卒業する

スマホ料金の見直し手順——「なんとなく大手のまま」を卒業する

スマートフォンの料金は、いったん契約すると見直す機会がないまま続きます。使い方が変わってもプランはそのまま、という状態は珍しくありません。

見直しの効果は固定費であるぶん継続します。ただ、いきなり乗り換えを検討すると判断材料が多すぎるので、順番を決めて進めるのが現実的です。

料金の水準は契約先の種類によって明確に分かれています。ただし乗り換える前に、自分のデータ使用量と契約容量が合っているかを確認するほうが先です。

契約先の種類で料金水準は分かれている

契約先ごとに、料金の水準には差があります。民間の大規模調査で、その幅が示されています。

MMD研究所が2025年9月に18歳〜69歳の4万人を対象に実施した調査によれば、通信・通話代の月額平均は次のとおりです※1。

契約先の種類通信・通話代の月額平均
大手4キャリア4,420円
オンライン専用プラン3,080円
キャリアサブブランド2,597円
MVNO1,612円

大手4キャリアとMVNOの差は月2,808円です。年間にすると約3万4千円になります。

ここで注目したいのは、選択肢が大手かMVNOかの二択ではない点です。オンライン専用プランやサブブランドは大手キャリア自身が運用しており、中間の水準に位置しています。回線の考え方が変わらないまま料金が下がる選択肢がある、ということです。

まず確認するのは使用量

料金表を見比べる前に、自分がどれだけ通信しているかを把握します。これが分からないと、どのプランが適正かを判断できません。

契約容量と実際の使用量がずれているパターンは2種類あります。1つは容量が余っているケースです。20GBの契約で毎月3GBしか使っていなければ、その差額は使われないまま支払われています。

もう1つは、毎月速度制限にかかっているケースです。この場合は容量を増やすほうが結果的に快適になります。どちらも、使用量を見なければ気づきません。

各社のアプリやマイページで、直近数か月の使用量を確認できます。月によってばらつくため、3か月分を見て平均と最大を把握しておくと判断しやすくなります。

見直しの手順

順番に進めると判断が単純になります。乗り換えは最後の選択肢です。

  1. 直近3か月のデータ使用量を確認する——平均と最大の両方を控えます
  2. 現在のプランと明細を確認する——使っていないオプションが残っていないかを見ます
  3. 同じ会社内でプラン変更できないか調べる——手続きが最も簡単で、番号もそのまま使えます
  4. サブブランド・オンライン専用プランを検討する——同じキャリアの回線を使う中間の選択肢です
  5. MVNOを検討する——最も安くなりますが、混雑時間帯の速度は事業者ごとに差があります
  6. 端末代の残債を確認する——分割払いが残っている場合、乗り換え後も支払いは続きます

3番目で解決することも少なくありません。乗り換えの手間をかける前に、同じ会社の中に適したプランがないかを先に見ておく価値があります。

品質と手続きで確認すること

安くなる代わりに何が変わるのか。事前に把握しておくと、乗り換え後の不満を避けられます。

MVNOは大手キャリアの回線を借りて提供されるため、電波の届く範囲は基本的に同じです。差が出るのは、昼休みや夕方など混雑する時間帯の速度です。これは事業者が確保している回線容量によるため、契約前に速度に関する評判を確認しておくと判断材料になります。

キャリアメールを使っている場合は、移行の可否と持ち運びサービスの有無を確認します。また通話が多い人は、通話定額オプションの有無で総額が変わるため、通信料金だけで比較しないほうが正確です。

なお同じ調査では、端末の割賦料も含めた合計額が大手4キャリアで8,551円、MVNOで4,281円と示されています※1。端末代を分割で支払っている場合、この部分は乗り換えても残ります。

まとめ

スマホ料金の見直しは、固定費の削減としては効果が続く部類です。契約先の種類によって月額平均には明確な差があり、大手4キャリアとMVNOでは月2,808円、年間で約3万4千円の開きがあります。

ただ、最初にやるべきは乗り換えの検討ではなく使用量の確認です。容量が余っているだけなら、同じ会社の中でプランを変えれば済みます。使用量を把握してから、選択肢を段階的に広げてみてください。

参考文献・出典

※1 : 「2025年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」 |MMD研究所(MMDLabo株式会社)
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2498.html

※2 : 「情報通信統計データベース」 |総務省
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/tsuushin01.html

よくある質問

大手キャリアとMVNOで料金はどれくらい違いますか?

MMD研究所が2025年9月に4万人を対象に実施した調査では、通信・通話代の月額平均は大手4キャリアが4,420円、オンライン専用プランが3,080円、キャリアサブブランドが2,597円、MVNOが1,612円でした。大手4キャリアとMVNOの差は月2,808円で、年間では約3万4千円になります。

見直しは何から始めればよいですか?

直近3か月のデータ使用量を確認することからです。契約プランの容量と実際の使用量が合っていないケースが多く、使用量が分かればプランの適正が判断できます。乗り換えを検討する前に、同じ会社の中でプランを変更するだけで下がることもあります。

乗り換えると通信品質は落ちますか?

MVNOは大手キャリアの回線を借りて提供されるため、電波の届く範囲は基本的に同じです。ただし混雑時間帯の速度は事業者ごとに差が出ます。サブブランドやオンライン専用プランは大手キャリア自身の運用であるため、この点の差は小さくなります。